徳島県議会 > 2002-02-25 >
02月25日-01号

  • "人権教育"(/)
ツイート シェア
  1. 徳島県議会 2002-02-25
    02月25日-01号


    取得元: 徳島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-17
    平成14年 2月定例会   平成十四年二月徳島県議会定例会会議録(第一号) 徳島県告示第百三号  平成十四年二月徳島県議会定例会を次のとおり招集する。   平成十四年二月十八日            徳島県知事  圓 藤 寿 穂  一 期日 平成十四年二月二十五日  二 場所 徳島市 徳島県庁   ────────────────────────   議 員 席 次     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     古  田  美 知 代 君     十  番     山  田     豊 君     十一 番     森  本  尚  樹 君     十二 番     岡  本  富  治 君     十三 番     藤  田     豊 君     十四 番     谷     善  雄 君     十五 番     庄  野  昌  彦 君     十六 番     橋  本  弘  房 君     十七 番     冨  浦  良  治 君     十八 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十九 番     長  池  武 一 郎 君     二十 番     大  西  章  英 君     二十一番     長  尾  哲  見 君     二十二番     樫  本     孝 君     二十三番     来  代  正  文 君     二十四番     竹  内  資  浩 君     二十五番     福  山     守 君     二十六番     西  沢  貴  朗 君     二十七番     吉  田  忠  志 君     二十八番     北  島  勝  也 君     二十九番     杉  本  直  樹 君     三十 番     佐  藤  圭  甫 君     三十一番     児  島     勝 君     三十二番     川 真 田  哲  哉 君     三十三番     遠  藤  一  美 君     三十四番     柴  田  嘉  之 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ──────────────────────── 平成十四年二月二十五日    午前十一時三分開会      出席議員計四十一名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     古  田  美 知 代 君     十  番     山  田     豊 君     十一 番     森  本  尚  樹 君     十二 番     岡  本  富  治 君     十三 番     藤  田     豊 君     十四 番     谷     善  雄 君     十五 番     庄  野  昌  彦 君     十六 番     橋  本  弘  房 君     十七 番     冨  浦  良  治 君     十八 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十九 番     長  池  武 一 郎 君     二十 番     大  西  章  英 君     二十一番     長  尾  哲  見 君     二十二番     樫  本     孝 君     二十三番     来  代  正  文 君     二十四番     竹  内  資  浩 君     二十五番     福  山     守 君     二十六番     西  沢  貴  朗 君     二十七番     吉  田  忠  志 君     二十八番     北  島  勝  也 君     二十九番     杉  本  直  樹 君     三十 番     佐  藤  圭  甫 君     三十一番     児  島     勝 君     三十二番     川 真 田  哲  哉 君     三十三番     遠  藤  一  美 君     三十四番     柴  田  嘉  之 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ────────────────────────  出席職員職氏名     事務局長     佐  藤  幸  雄 君     次長       高  岡  茂  樹 君     議事課長     桜  間  正  三 君     調査課長     小  西     昭 君     調査課課長補佐  安  倍  良  次 君     議事課課長補佐  滝     壽  郎 君     議事課課長補佐議事係長              木  村  輝  行 君     事務主任     豊  田  孝  一 君     同        張     功  人 君     同        大  屋  英  一 君     主事       前  田  隆  司 君     同        谷  本  か ほ り 君   ────────────────────────  列席者職氏名     知事       圓  藤  寿  穂 君     副知事      坂  本  松  雄 君     出納長      野  田  浩 一 郎 君     企業局長     辰  巳  真  一 君     企画総務部長   石  原  一  彦 君     県民環境部長   中  村     稔 君     保健福祉部長   神  野     俊 君     商工労働部長   飯  泉  嘉  門 君     農林水産部長   川  人  敏  男 君     県土整備部長   上  総  周  平 君     財政課長     米  澤  朋  通 君     財政課課長補佐  坂  東  敏  行 君   ────────────────────────     教育委員長    古  川  一  郎 君     教育長      松  村  通  治 君   ────────────────────────     人事委員長    島  内  保  夫 君     人事委員会事務局長阿  部  一  夫 君   ────────────────────────     公安委員長    粟 飯 原  一  平 君     警察本部長    伴     敏  之 君   ────────────────────────     代表監査委員   四 十 宮  惣  一 君     監査事務局長   谷  川  博  文 君   ────────────────────────  議 事 日 程   第一号   平成十四年二月二十五日(月曜日)午前十時三十分開会 第一 会議録署名者の指名          (三   名) 第二 会期決定の件             (二十六日間) 第三 議案自第一号至第六十号、計六十件   〔提出者説明(第五十八号-第六十号、計三件先議議決)〕   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) ただいまより、平成十四年二月徳島県議会定例会を開会いたします。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) これより本日の会議を開きます。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。 まず、議長会関係等について申し上げます。 去る一月十八日には和歌山県において近畿二府七県議会議長会議が、一月二十三日には東京都において全国都道府県議会議長会臨時総会が開催され、地方行政上の当面する諸問題について協議を行った次第であります。 また、都道府県議会議員共済会代議員会等の諸会合にも出席いたした次第であります。 次に、去る一月十九日、宍喰町において故平岡一美君の徳島県議会葬をとり行いましたところ、議員各位の御協力により滞りなく終了いたしましたので、御報告いたしておきます。 次に、監査委員から昨年十一月から十二月にわたり実施した現金出納検査等の結果について、議長あて報告書が提出されておりますので、御報告いたしておきます。 また、平成十三年度行政監査結果報告書についても、あわせて提出されておりますので、御報告いたしておきます。 次に、知事から、お手元に御配布のとおり、議案の提出通知がありましたので、御報告いたしておきます。   ──────────────────────── △財第777号  (参照)                          財第777号                      平成14年2月25日 徳島県議会議長 四 宮   肇 殿                徳島県知事 圓 藤 寿 穂   平成14年2月徳島県議会定例会の議案について(提出)  このことについて,別添のとおり提出します。   ────────────────────────      平成14年2月徳島県議会定例会提出議案 第 1 号 平成14年度徳島一般会計予算 第 2 号 平成14年度徳島用度事業特別会計予算 第 3 号 平成14年度徳島市町村振興資金貸付金特別会計予算 第 4 号 平成14年度徳島都市用水水源費負担金特別会計予算 第 5 号 平成14年度徳島母子寡婦福祉資金貸付金特別会計予算 第 6 号 平成14年度徳島中小企業近代化資金貸付金特別会計予算 第 7 号 平成14年度徳島農業改良資金貸付金特別会計予算 第 8 号 平成14年度徳島林業改善資金貸付金特別会計予算 第 9 号 平成14年度徳島県県有林県行造林事業特別会計予算 第 10 号 平成14年度徳島沿岸漁業改善資金貸付金特別会計予算 第 11 号 平成14年度徳島公用地公共用地取得事業特別会計予算 第 12 号 平成14年度徳島流域下水道事業特別会計予算 第 13 号 平成14年度徳島港湾等整備事業特別会計予算 第 14 号 平成14年度徳島県営住宅敷金等管理特別会計予算 第 15 号 平成14年度徳島奨学金貸付金特別会計予算 第 16 号 平成14年度徳島証紙収入特別会計予算 第 17 号 平成14年度徳島公債管理特別会計予算 第 18 号 平成14年度徳島給与集中管理特別会計予算 第 19 号 平成14年度徳島病院事業会計予算 第 20 号 平成14年度徳島電気事業会計予算 第 21 号 平成14年度徳島工業用水道事業会計予算 第 22 号 平成14年度徳島土地造成事業会計予算 第 23 号 平成14年度徳島駐車場事業会計予算 第 24 号 職員の特殊勤務手当に関する条例の全部改正について 第 25 号 単純な労務に雇用される職員の給与の種類および基準を定める条例及び職員の育児休業等に関する条例の一部改正について 第 26 号 職員の勤務時間,休日及び休暇に関する条例の一部改正について 第 27 号 企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について 第 28 号 職員の再任用に関する条例の一部改正について 第 29 号 預金保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について 第 30 号 徳島県二十一世紀創造基金条例の制定について 第 31 号 徳島県行政財産使用料条例の一部改正について 第 32 号 徳島県税条例の一部改正について 第 33 号 徳島県男女共同参画推進条例の制定について 第 34 号 徳島県立青少年野外活動センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について 第 35 号 徳島県立文学書道館の設置及び管理に関する条例の制定について 第 36 号 徳島県郷土文化会館の設置及び管理に関する条例の一部改正について 第 37 号 地方自治法第八条第一項第四号の規定による都市的施設その他都市としての要件に関する条例の全部改正について 第 38 号 徳島県環境創造基金条例の制定について 第 39 号 徳島県保健福祉関係手数料条例の一部改正について 第 40 号 徳島県精神保健福祉審議会設置条例及び徳島県精神保健福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について 第 41 号 徳島県病院事業の設置等に関する条例の一部改正について 第 42 号 徳島県農林水産関係手数料条例の一部改正について 第 43 号 徳島県森林整備地域活動支援基金条例の制定について 第 44 号 漁港法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について 第 45 号 徳島県県土整備関係手数料条例の一部改正について 第 46 号 徳島県国土利用計画審議会設置条例の一部改正について 第 47 号 都市計画法施行条例の一部改正について 第 48 号 徳島県立学校使用料手数料徴収条例の一部改正について 第 49 号 徳島県学校職員給与条例及び義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の一部改正について 第 50 号 徳島県学校職員特殊勤務手当に関する条例の一部改正について 第 51 号 徳島県育英奨学金貸与条例の全部改正について 第 52 号 徳島県学校医等公務災害補償条例の一部改正について 第 53 号 徳島県警察関係手数料条例の一部改正について 第 54 号 徳島県警察本部内部組織に関する条例の一部改正について 第 55 号 徳島県地方警察職員定員条例の一部改正について 第 56 号 徳島県地方警察職員特殊勤務手当に関する条例の全部改正について 第 57 号 包括外部監査契約について 第 58 号 県営電気事業売電料金等について 第 59 号 平成13年度徳島一般会計補正予算(第3号) 第 60 号 平成13年度徳島流域下水道事業特別会計補正予算(第2号)   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 次に、知事、教育委員長人事委員長公安委員長及び代表監査委員から、お手元に御配布のとおり、説明者委任の通知がありましたので、御報告いたしておきます。   ──────────────────────── △財第769号  (参照)                          財第769号                      平成14年2月25日 徳島県議会議長 四 宮   肇 殿                徳島県知事 圓 藤 寿 穂        説明者の委任について(通知)  平成14年2月徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。        副知事      坂  本  松  雄        出納長      野  田  浩 一 郎        企業局長     辰  巳  真  一        企画総務部長   石  原  一  彦        県民環境部長   中  村     稔        保健福祉部長   神  野     俊        商工労働部長   飯  泉  嘉  門        農林水産部長   川  人  敏  男        県土整備部長   上  総  周  平        財政課長     米  澤  朋  通        財政課課長補佐  坂  東  敏  行   ──────────────────────── △教総第392号                          教総第392号                      平成14年2月25日 徳島県議会議長 四 宮   肇 殿          徳島県教育委員会委員長 古 川 一 郎        説明者の委任について(通知)  平成14年2月25日開会の徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任しました。        教育長      松  村  通  治   ──────────────────────── △人委第571号                          人委第571号                      平成14年2月25日 徳島県議会議長 四 宮   肇 殿          徳島県人事委員会委員長 島 内 保 夫        説明者の委任について(通知)  平成14年2月25日開会の徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。        事務局長     阿  部  一  夫   ──────────────────────── △徳公委第11号                         徳公委第11号                      平成14年2月25日 徳島県議会議長 四 宮   肇 殿          徳島県公安委員会委員長 粟飯原 一 平        説明者の委任について  平成14年2月25日開会の徳島県議会定例会に説明のため出席することを次の者に委任したので通知いたします。        徳島県警察本部長 伴     敏  之   ──────────────────────── △徳監第389号                          徳監第389号                      平成14年2月25日 徳島県議会議長 四 宮   肇 殿            徳島県代表監査委員 四十宮 惣 一        説明者の委任について(通知)  平成14年2月25日開会の徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。        監査事務局長   谷  川  博  文   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 次に、知事から、お手元に御配布のとおり、請願の処理経過及び結果についての報告書が提出されておりますので、御報告いたしておきます。   ──────────────────────── △財第754号  (参照)                          財第754号                      平成14年2月25日 徳島県議会議長 四 宮   肇 殿                徳島県知事 圓 藤 寿 穂   請願の処理経過及び結果について(平成13.11.16徳議第465号に対する回答)  このことについては,別添のとおりです。   ──────────────────────── △請願処理経過及び結果報告        平成十三年十月採択分   総務委員会   (請 願)受理番号件  名処理状況七一 の一広域交流拠点施設の整備について  三好郡は四国のへそとして今後の飛躍的発展の地となる大きな要素を持っているため、同郡内にコンベンション機能を中心とした広域交流拠点施設を整備されるよう配慮願いたい。  請願の趣旨を踏まえ、広域交流拠点施設整備については、三好郡を念頭において、関係町村と協議を進めております。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 諸般の報告は以上であります。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) これより本日の日程に入ります。 日程第一、「会議録署名者の指名」を行います。 会議録署名者は、議長において、     阿  川  利  量  君     北  島  勝  也  君     榊     武  夫  君の三君を指名いたします。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 次に、日程第二、「会期決定の件」を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、本日から三月二十二日までの二十六日間といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と言う者あり)
    ○議長(四宮肇君) 御異議なしと認めます。 よって、会期は、本日から三月二十二日までの二十六日間と決定いたしました。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 次に、日程第三、「議案第一号・平成十四年度徳島一般会計予算より第六十号に至る計六十件」を議題といたします。 以上の六十件について、提出者の説明を求めます。 圓藤知事。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 本日、二月県議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、御出席をいただき、まことにありがとうございます。 ただいま提案いたしました平成十四年度予算案を初め、提出議案の御説明に先立ち、県政に取り組むに当たっての私の所信を申し上げ、議員各位を初め県民の皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 国においては、小泉首相の掲げる「聖域なき構造改革」のもと、平成十四年度政府予算を「改革断行予算」として編成するなど、かつてない日本の社会経済システムの大胆な構造改革を進めつつあります。 私自身、知事就任以来、本四直結による大交流時代の幕あけや、全国より早く進行する少子・高齢化への対応などに直面する中で、常に時代の先を読み、現状変革の勇気を持って積極的かつ主体的に改革に取り組んでまいりました。 これまでの取り組みを通して、改革には、県民の皆様との協働の視点や、県行政の現状についての十分な御理解が不可欠であると肝に銘じているところでございます。 こうした経験を踏まえ、国が進めつつある構造改革を見るとき、効率性や費用対効果、財政規律の堅持といった面が余りにも強く押し出されているように感じております。 そのため、国に対し、構造改革に当たっては、地域的な公平性やシビルミニマムの確保といったもう一つの物差しを持って、地方の実情を理解し、意見をよく聞くこと、また都市対地方という不毛の対立を生むことのないよう、機会あるごとに訴えているところであります。 国、地方を通して極めて厳しい経済情勢の中で、ともすれば縮小均衡の発想に陥りがちでありますが、困難な状況であるからこそ、徳島県の将来像を描きながら、県民生活や地域の姿がどうあるべきかを考え、行財政の資源に限りがあることを認識した上で、県や市町村の行政がどのようにかかわっていくのかを真剣に考えることが、今日の私たちに課せられた使命であります。 このため、「選択と集中」をキーワードに、「あれもこれも」から「何をどのように」といった方向に発想の転換を図り、厳しい選択により、行財政資源を戦略的、集中的に配分し、県民や地域の満足度を高めていく「自治体の経営」といった視点がますます重要になると考えております。 こうしたことから、私は平成十四年を構造改革元年と位置づけ、二十一世紀初頭を見据えた行財政の大きなテーマとして、「自治体経営の再構築」を掲げ、次のような観点から将来世代のための構造改革に取り組んでまいります。 その第一は、県民が主役の構造改革の推進であります。 活力と感動あふれる徳島づくりを進めるためには、これまで以上に行政をより開かれたものとするとともに、地域や県民の方々と行政が互いに補い合い、知恵を出し合って政策を立案し、力を合わせて推進していく、まさに県民が主役となる行財政システムの構築を何よりも急ぐ必要があります。 このようなことから、事務事業の見直し等とあわせて、新たに「透明でわかりやすい行政の推進」、「県民参加と協働事業の促進」、「県民満足度の向上」といった三つの方向に沿って、早期に実施すべき事項をまとめ、新3Cプロジェクトとして新年度から積極的に取り組んでまいります。 具体的には、県と県民、あるいは県民同士が双方向で情報交換できる仕組みの構築や、パブリックコメント制度の確立、また審議会の原則公開や委員の公募制など、県行政をより開かれたものといたします。 こうした取り組みとあわせて、県民が利用する施設などでの県民サービスについて自己点検を行い、よりわかりやすく、より質の高い行政サービスが提供できるよう努めてまいります。 さらに、県民との協働の視点に立った新たな取り組みとして、ボランティア、NPO、地域づくり等の活動を行っている方々や、これから活動に参加したいと考えている方々に対し、さまざまな支援を総合的に行うための拠点として、とくしま県民活動プラザ(仮称)を沖洲マリンターミナルビルに整備し、本年七月に開設することといたしました。 このプラザにおきましては、新たにNPOに対する支援を行うほか、さまざまな県民活動に対する支援を一元化することにより、活動を行う方々の利便性を向上させるとともに、情報の収集・提供や交流スペースの設置など、県民一人一人が主体的かつ積極的に社会貢献活動に参加できる環境を整備し、県民の皆様とのより適切なパートナーシップを築き、協働の視点に立った施策のさらなる展開を図ってまいります。 第二は、地方が主役の構造改革の推進についてであります。 まず、行財政改革のさらなる推進についてであります。 本県の行財政改革については、国に先駆け、地方分権型行財政改革を目指した推進大綱のもと、平成十五年度までの具体的な数値目標を掲げ、その着実な推進を図っているところでありますが、国における聖域なき構造改革に的確に対応し、将来にわたって県民生活の向上を実現していくためには、中長期の視点に立ち、既存の制度やルールを大胆に見直すなど、さらなる改革に取り組む必要があります。 このようなことから、平成十四年度には、政策評価の本格的な導入、財政の中期見通しの作成等を通して、徳島県版「骨太の方針」とも言うべき「構造改革基本方針」を策定し、これらを踏まえて、議員各位を初め県民の方々からも御意見をお伺いし、できるだけ早期に県民の満足度、行政コスト、環境への配慮などを重視した改革プログラムを取りまとめ、新たな行財政改革の大綱を策定いたします。 去る十八日には、徳島県構造改革推進本部を設置したところであり、今後とも県政を担う責任ある立場にある者として、私自身が先頭に立って構造改革に取り組んでまいります。 次に、市町村合併の推進についてであります。 現在、県内では、予定も含めまして九つの地域、四十三市町村において、合併についての具体的な検討がなされており、中でも麻植郡四町村においては、四月からの法定協議会設置が決定され、那賀郡四町村においても法定協議会設置に向けて準備が進められているところであります。 県といたしましては、法定協議会に対し、活動経費に対する補助や県職員の派遣など、合併協議が円滑に行われるよう支援するとともに、新たに無利子の貸付制度を創設することといたしました。 今後、できるだけ多くの地域で法定協議会が設置されるよう、なお一層、合併機運の醸成を図るなど、県を挙げて取り組んでまいります。 以上、新世紀初頭の県政運営の基本姿勢について申し述べましたが、県づくりの基本指針である新長期計画についても、新たな時代認識に立って、いま一度、広く県民の皆様の声をお聞きし、計画に盛り込まれた各種事業、施策のあり方、事業の実現手法について改めて検討を加えながら、後期推進計画を策定しているところであります。 時代は今、明るく楽しい未来志向の新しい何かを必要としています。私は、その新しい何かとは、私たちがいつの間にか忘れかけている「夢と感動」ではないかと感じております。 この激動の時代に、県民の皆様から県政運営の重責を負託されたリーダーとして、夢と感動が得られる徳島づくりを目指して全力を傾注してまいりたいと考えておりますので、議員各位を初め県民の皆様方の御支援、御協力を賜りたいと存じます。 次に、今定例会において御審議を賜ります平成十四年度予算案に係る重点施策について、一体的に編成した国の第二次補正予算に係るものも含め御説明申し上げますとともに、あわせて当面する県政の重要課題について、諸般の報告と私の所信を申し上げたいと存じます。 なお、過般の国の予算編成に際しましては、本県選出国会議員や県議会議員の皆様方を初め関係者の御協力により、本県発展に深くかかわる予算確保について、所期の目的を達成することができました。 ここに改めて関係各位に対し感謝申し上げる次第であります。 今回の予算編成におきましては、国の構造改革に伴い、地方財政制度が大きく変化する中で、地方交付税や県税収入も大幅な減収となるなど、極めて厳しい財政状況のもとでの予算編成となったところであります。 特に、財源的に国に依存するウエートの高い本県が、予算編成の目安としている地方財政計画の規模が初めてマイナスとなり、本県の歳出構造を、新たな地方財政制度を前提としたものへと転換を図ることが喫緊の課題となっております。 一方、平成十四年度は、新世紀において早急な対応が必要な課題解決に果敢に取り組み、活力ある徳島づくりに向け、確かな道筋を定めなければならない重要な年度であります。 そのため、私は、平成十四年度予算を「構造改革元年予算」と位置づけ、財政健全化推進プログラムにおける健全化目標の堅持を初め、公共事業の配分を抜本的に見直し、おくれている下水道や間伐推進を重視するとともに、高度情報基盤や社会福祉施設の整備、高校改築事業など、県民生活に身近な社会資本整備への予算配分を高めるなど、厳しく施策選択を行う中で、限られた財源の重点配分の徹底を図り、めり張りのきいた予算となるよう配意したところであります。 以下、重点分野の主な施策と課題について御説明いたします。 第一点は、だれもが元気で、安心して暮らせる社会づくりについてであります。 まず、高齢者の保健福祉対策についてであります。 高齢化が一層進んでいる本県において、高齢者が心豊かに暮らせる長寿社会づくりは、極めて重要な課題であります。 このため、とくしま長寿プラン2000を見直し、保健福祉施策の一層の充実に向け、新しい推進計画を策定することといたしております。 また、市町村との連携を図りながら、介護保険制度の定着、介護予防や生活支援などの保健福祉施策の推進、高齢者の就業機会の創出や生きがいづくりなど、諸施策の拡充強化に取り組んでまいります。 次に、障害者福祉の推進につきましては、施策の計画的推進を図るため、障害者施策新長期計画(仮称)を策定し、自立と共生を基本とした、ぬくもりのある福祉社会を目指してまいります。 また、地域や家庭における精神障害者の主体的で多様な生活や自立を支援するため、社会復帰施設整備への助成を行うとともに、新たにホームヘルプサービス等の事業を開始するなど、精神障害者の社会復帰を促進してまいります。 さらに、障害者の幅広い交流や活動等の拠点となる障害者交流プラザ(仮称)につきましては、平成十七年度中の開館を目指して、進入路の用地取得や実施設計に鋭意取り組んでまいります。 次に、少子化対策についてであります。 介護・育児休業法の改正に伴う育児休業期間の延長や完全学校週五日制への対応など、今まさに子育て支援の充実が必要とされております。 このため、地域住民との協働や関係機関との連携を図りながら、保育所待機児童の解消や放課後児童対策の実施など、とくしま子ども未来21プランに基づく各種施策の推進を図り、安心して子供を産み育てられる社会の実現に取り組んでまいります。 また、県民の皆様から多くの要望が寄せられておりました小児救急医療の充実強化につきましては、県下を三つの地域に分け、小児専門医による救急医療体制を構築することといたしました。 また、急増している児童虐待問題に対応するため、市町村乳幼児健診と連携した早期発見・対応システムを検討するとともに、虐待対応サポートチームを設置するなど、一層の体制強化を図ることといたしております。 さらに、DV対策につきましても、配偶者からの暴力に関する相談や保護等に対応するため、本年四月から、婦人相談所に配偶者暴力相談支援センターを設置するなど、支援体制の充実を図ってまいります。 次に、保健医療対策についてであります。 昭和六十年以降、本県の死亡原因の第一位となっております、がん対策といたしまして、県立中央病院を県下のがん診療の拠点として整備充実させていくことといたしました。 また、県立中央病院改築事業につきましては、引き続き用地の確保に鋭意努めてまいりますとともに、県民各界の方々で構成する懇話会を設置し、これまで検討してまいりました改築計画や経営面での見通しなど、新しい中央病院の姿についての御意見を伺ってまいりたいと考えております。 次に、人権教育啓発についてであります。 人権が尊重され、擁護される社会の実現には、県民一人一人の努力が何よりも大切であり、こうした県民の取り組みを支援するため、県民が気軽に利用できる人権教育啓発の推進拠点について基本構想を策定するとともに、人権教育のための国連10年徳島県行動計画に基づきさまざまな啓発活動等を実施してまいります。 また、同和対策につきましては、地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の期限を本年度末に控え、昨年十二月に徳島県同和問題懇話会から、今後の同和行政のあり方についての答申が出されました。 この答申等を踏まえ、同和問題の早期解決に向け、一般施策の有効な活用を図りつつ、周辺地域と一体となった差別のないコミュニティーの形成等を図るための取り組みについて基本方針を策定し、すべての人の人権が尊重される社会の実現を目指してまいります。 次に、男女共同参画社会の実現に向けた取り組みについてであります。 二十一世紀の豊かで活力ある徳島づくりのためには、男女が性別にかかわらず、個性と能力を十分に発揮できる社会の実現が大切であります。 そのため、県や市町村はもとより、事業者や県民の皆様が一体となり、協働の理念を基礎とした取り組みが特に重要であることから、本県の男女共同参画推進のための基本的方向を明らかにした徳島県男女共同参画推進条例案を提出したところであり、今後この条例の普及啓発に努め、男女共同参画を推進するためのさまざまな施策をより一層積極的に展開してまいります。 次に、とくしま県民総合キャンパス(仮称)につきましては、既存施設の有効活用の観点、また財政健全化への取り組みとしての規模抑制の観点などから再検討を行った結果、かねてから強い御要望のある女性総合文化会館を中心に、高齢社会に向けて施設拡充が不可欠であるシルバー大学校を併設する形で、施設整備を図ることといたしました。 次に、防災対策についてであります。 まず、南海地震対策といたしまして、特に甚大な被害が想定される津波災害に対処するため、津波浸水予測図の作成や防災シンポジウムの開催による県民の方々への防災意識の啓発など、より実効のある対策に取り組んでまいります。 さらに、本年秋には、近畿二府七県による合同防災訓練を本県において実施し、防災関係機関や地域住民の方々の参加を得て、南海地震の発生を想定した、より実践的、効果的な訓練としてまいりたいと考えております。 また、災害対策活動の拠点となる消防学校・防災センター(仮称)につきましては、平成十五年度中の完成を目指し、鋭意整備を進めております。 次に、吉野川、那賀川の治水、利水、環境に係る諸問題への対応についてであります。 吉野川につきましては、国において、よりよい吉野川づくりを議論する「検討の場」の設置に向けた取り組みが開始され、現在、流域住民を対象に、吉野川の課題や将来像、準備会等の具体的な枠組みに関するアンケートが行われております。 私といたしましては、さまざまな立場の流域住民の方々が参加でき、公平性や透明性が確保された「検討の場」の設置は、ぜひとも必要であるというふうに考えており、今後とも国土交通省の取り組みに協力してまいりたいと考えております。 次に、那賀川につきましては、那賀川の川づくりを流域全体で議論し、河川整備計画原案の骨子を策定していただくための「那賀川流域フォーラム二〇三〇」の設置に向け、那賀川流域運営会議が参加者の募集を行ったところであり、今年度中にもフォーラムが設置される見込みとなってまいりました。 また、長安口ダムの角落としゲートの改造に着手するなど、できるものから実施し、那賀川の諸問題の解決に向け努力しているところであります。 県といたしましては、流域住民の方々の参加や徹底した情報公開のもとで、吉野川、那賀川の河川整備計画が早期に策定されるよう、国土交通省とともに努力を重ねてまいりたいと考えております。 次に、狂牛病問題についてであります。 かねて課題となっておりました肉骨粉の処理につきましては、県外の大型焼却施設での大量処理が本格化できたことなどにより、日量百トンを超える処理のめどがついたところでありますが、引き続き在庫処理を促進するため、最大限の努力を重ねてまいりたいと考えております。 また、牛肉の安全性の確保につきましては、全頭検査により安全な牛肉の供給体制を確立しておりますが、さらに個体識別の導入に取り組むなど、県民の皆様に安心して牛肉を食べていただけるよう万全を期してまいります。 第二点は、自然と共生する循環型社会の構築についてであります。 これまでのような大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済システムから、廃棄物の発生を抑制し、廃棄物そのものを新たな資源やエネルギーとして利用を図る循環型社会システムへの転換を積極的に進める必要があります。 このため、あらゆる廃棄物をゼロとすることを目指す、ゼロエミッション構想を基本理念に据えて、エコタウン事業の実現に向けた可能性調査を行うとともに、資源リサイクルを率先して推進する市町村に対して新たな県費補助制度による支援を行うなど、廃棄物ゼロ社会づくりを積極的かつ総合的に推進してまいります。 さらに、今年度に策定する徳島県廃棄物処理計画に基づき、県民、事業者、行政等関係者の適切な役割分担により、一般廃棄物及び産業廃棄物の減量など、環境負荷の低減と廃棄物の適正処理の推進を図ってまいります。 次に、人と自然との共生に向けた取り組みをより一層進めるため、身近な自然の保全と創出を目的としたビオトープづくりに対する補助制度を創設するほか、地域住民が主体となって身近な環境改善を行うグラウンドワークの活動を盛り上げるため、徳島自然共生塾を開催するなど、人材の養成もあわせて進めてまいります。 また、森林の水源涵養機能等の一層の向上を図るため、徳島の森林(もり)づくり構想を推進してまいります。 特に、緊急の課題であります間伐を重点的に進めるため、予算を大幅に増額するとともに、国の間伐補助事業に加え、県独自の支援制度を創設いたしました。 さらに、計画的かつ適切な森林整備に不可欠な森林現況調査活動等に対する支援を行うため、新たに森林整備地域活動支援交付金事業に取り組んでまいります。 次に、生活排水対策につきましては、公共下水道や合併処理浄化槽などの効率的な整備促進を図るとともに、旧吉野川流域下水道事業におきましても、昨年十二月、鳴門市において幹線管渠工事に着手したところであり、今後とも関係市町と連携を図りながら事業の推進に努めてまいります。 第三点は、教育・文化・スポーツ活動の活性化についてであります。 活力にあふれる徳島をつくり、さらに発展させていくためには、創造性や感性が豊かで、さまざまな課題に柔軟に対応できる人材を、長期的な視点と展望に立って育成していくことが重要であります。 まず、高校教育改革の推進についてであります。 社会の変化に対応した多様な高校教育の実現を図るため、城ノ内高校において併設型中高一貫教育の導入に向け、校舎の設計に着手するなど、新しいタイプの学校づくりを進めるとともに、高校再編整備や入学者選抜制度の改革など、平成十四年度から二十一年度までを推進期間として、積極的に取り組むことといたしております。 こうした教育の基盤整備として、城東高校の校舎改築工事に着手するなど、県立学校改築事業の計画的推進に努めるとともに、去る十二日に着工いたしました総合教育センター(仮称)の整備等を進めてまいります。 次に、学校教育においては、教科等に応じ少人数集団による指導や、複数教員によるチームティーチングなどを一層充実させるほか、小学校一年生と中学校三年生の生徒数が多い学級を対象に、新たに非常勤講師を配置するなど、きめ細かな教育を推進してまいります。 また、県立高校生の就業体験の推進、著名人による授業の実施、児童、生徒の近代美術館、博物館の週末等の無料化など、二十一世紀を担う人づくり事業を着実に推進するほか、新たにすべての県立学校において中学生体験入学を実施するなど、夢や感動を育て、味わうことができる教育に努めてまいります。 次に、文化、芸術の振興についてであります。 本県の新たな文化の創造・発信拠点として整備を進めております文学書道館につきましては、これまで県民の皆様の御協力を得て多くの貴重な資料の収集が進み、本年秋の開館に向け、工事も順調に進捗しており、今後とも県民の皆様に親しまれる施設づくりに努めてまいります。 次に、県民スポーツ活動の振興についてであります。 だれもが多様なスポーツを楽しみ、生活を明るく豊かにするため、家庭や地域におけるスポーツ習慣の定着を図る、総合型地域スポーツクラブの育成など、地域に根差した生涯スポーツの振興に努めるほか、ジュニア層の選手強化を行い、競技力の向上を図ってまいります。 また、鳴門総合運動公園野球場のスコアボードを電気表示式に改修するほか、南部健康運動公園の造成工事に本格的に着手するなど、スポーツ環境の整備に取り組んでまいります。 第四点は、高い成長が期待される新産業の創出についてであります。 現在、我が国の経済情勢は、世界的なIT不況、製造業の海外移転、流通業、建設業の大型経営破綻などにより大変厳しい状況にあり、本県経済においても長期化する不況を克服することが喫緊の課題であります。 このため、まず高い成長が期待される新産業の創出をより一層推進し、日本一のベンチャー県を目指すことといたしました。 具体的には、首都圏における総合見本市への出展支援や、個別見本市の機会創出により、ベンチャー企業の事業拡大や販路開拓を応援するとともに、関西圏においてはインターネット上で大企業との取引を促進する電子商取引ネットワークの構築など、一歩踏み込んだ新たな施策を構じてまいります。 また、産学官の連携を通じたベンチャー企業の育成を促進するため、大学の技術移転を支援するTLO四国の積極的な活用や、大学生等を対象とした起業家支援など、大学発ベンチャーの育成を図ってまいります。 さらに、常時接続のインターネット回線を備えたSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)施設の開設、中心市街地の空き店舗を活用した新規開業への支援、離職者等の創業を支援する創業者支援資金の拡充など、きめ細かな支援を総合的に進め、新産業の創出をより一層促進してまいります。 次に、急速に変化する経済構造に対応できる地場産業の再生につきましては、各分野で他社の追随を許さない実力を持つ企業を育てることが重要であります。 このため、高い技術力など潜在力のある企業を発掘し、各種施策を活用した総合的な支援を行うとともに、これらの企業の資金需要にこたえるため、産業再生支援資金を創設することといたしました。 また、中小企業のセーフティーネット構築の観点から、県単独協調融資制度において、過去最大の融資枠を確保し、特に経済変動対策資金に利率、限度額等で有利な融資条件を持つセーフティーネット枠を設けるなど、中小企業の支援に万全を期してまいります。 次に、雇用のセーフティーネットの構築についてであります。 緊急的な雇用・就業機会の創出を図るため、昨年十二月に創設した緊急地域雇用創出特別対策事業を大幅に増額し、雇用創出効果の高い各種施策を市町村とも連携しながら実施してまいります。 さらには、高い失業率の一因ともなっている雇用のミスマッチにつきましては、介護福祉やIT関連分野など、企業ニーズが高い職業能力の開発を促進するとともに、就職情報をきめ細かく提供し、その解消に努めてまいります。 次に、農林水産業の振興と農山漁村の活性化についてであります。 農業につきましては、急増する輸入農産物に対抗できる産地づくりを進めるため、新たに輸入野菜等緊急対応産地育成事業を創設するなど、生産及び流通に関する総合的な輸入対策を推進してまいります。 また、本県の豊かな生産物を安全かつ安心な阿波ブランドとして確立し、インターネットを活用したネット販売のシステムづくりに対する支援を行うなど、新しい流通環境に対応したマーケティング戦略を推進してまいります。 さらに、先進的な経営にチャレンジする経営者を支援するとともに、農業技術や経営に関する知識を在宅で学べるインターネット農業講座を開設し、意欲ある担い手の育成と新規就農希望者に対する支援体制の充実を図ることといたしました。 次に、林業につきましては、森林生産基盤の整備を計画的に推進し、健全で質の高い森林づくりに努めるほか、県産木造住宅の普及を図るとともに、公共事業における県産材の使用を促進するなど、県産木材の需要拡大を積極的に推進してまいります。 水産業につきましては、水産物の安定供給の確保と水産業の健全な発展を目指し、水産資源の適切な管理と持続的利用を図るとともに、漁港、漁場、漁村の一体的な整備を進めてまいります。 次に、農山漁村の特徴ある自然や地域資源を生かし、新たな視点から、本県の農山漁村を「豊かな風土に恵まれた、働きやすく、住みやすい、元気あふれる村」へ再生するため、生産基盤や生活基盤などの整備を総合的に進める「徳島むらづくり維新」を積極的に展開してまいりたいと考えております。 第五点は、人、物、情報の交流が活発な社会づくりについてであります。 二十一世紀の歩みを始めた本県にとって、激しい地域間競争に打ち勝ち、魅力的で躍動感あふれる徳島づくりを進めていくためには、それぞれの地域が個性を発揮しながら、その魅力をアピールしていく取り組みが重要であります。 本県は、自然豊かな海、山、川とともに、阿波踊り、四国八十八カ所巡りに代表される固有の歴史文化資源にも恵まれ、まさに日本人にとっての「心のふるさと」のイメージに満ちあふれています。 これらの資源を活用したグリーンツーリズム、アウトドア体験などの自然体験事業や、古くからの「いやし、もてなし」の風土を生かし、県外の子供や親子、高齢者を対象に、新たな手法による情報発信や交流事業を展開する「ふるさとは徳島づくり推進事業」に地域住民、市町村、観光業者と連携しながら取り組んでまいります。 また、菜の花の咲く遍路道や土ぼこりの立つ峠道など、テレビや映画、コマーシャルなどの舞台となりそうな風景を活用し、映画等のロケーションの誘致や支援を行うとともに、四国いやしのみちづくり事業を引き続き推進し、新たに四国四県共同で、四国のいやし文化の情報発信に取り組んでまいります。 さらに、大変御好評いただいている、あすたむらんど徳島のソフト面での充実を図るほか、新たな交流拠点として、平成十五年春の完成に向け、新徳島交流ターミナル(仮称)の着実な整備に努めてまいります。 次に、高度情報化の推進についてであります。 豊かな県民生活を創造する新たな社会基盤として、県下全域をカバーする高度情報通信ネットワークの構築に取り組み、県民がひとしくその恩恵を享受できる地域社会づくりを推進してまいります。 そのため、県下全域に広がる光ファイバー網による高速通信サービスの全県展開に早急に取り組む必要があり、県や市町村など公的部門が民間の情報通信サービスを安定的に利用することによって、民間の設備投資を誘発し、これを実現してまいります。 また、地上波テレビ放送のデジタル化に対応するため、アナログテレビ放送が終了する予定の平成二十三年を目途に、双方向型ケーブルテレビの全県的な展開を図ってまいります。 そのため、新年度においては、市町村や関係者の参加を得て、CATV推進協議会(仮称)を設置し、効率的な整備手法などの検討を進めてまいります。 一方、こうした基盤整備への取り組みとあわせて、市町村が実施するIT基礎技能講習への講師等の派遣や、だれもがITと触れ合い、体験できる交流の場の提供など、県民の情報活用能力の向上に努めてまいります。 また、ITを活用した高度な行政サービスを提供するため、県のホームページを大幅に刷新するとともに、申請手続のオンライン化など、効率的な電子県庁の実現に取り組んでまいります。 次に、道路整備を初めとする基幹交通体系の整備についてであります。 私は、本県人口の約六割が集積する鳴門市から徳島市、小松島市を経て阿南市へと結ぶ高速道路の整備については、地域間連携や県内の均衡のとれた発展に不可欠であると確信いたしております。 今後、高速道路整備のあり方等については、内閣に設置されます第三者機関により検討されることになっておりますが、地方の実情を踏まえた十分な議論がなされることが必要であると考えており、今後ともその必要性や効果について、国等に対し粘り強く訴えてまいります。 議員各位を初め県民の皆様方の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 そうした中で、四国横断自動車道につきましては、板野-鳴門間におきまして、ことしの阿波踊り開催前の供用開始に向け、主要な構造物の工事もほぼ終了しております。 また、徳島インターチェンジ-鳴門ジャンクション(仮称)間におきましても、松茂町を皮切りに地元対策協議会との設計協議が進められることとなりました。 県といたしましては、設計協議が円滑に進み、早期に妥結できますよう、市町が実施する側道及び水路整備に対する県単独の支援制度を創設することといたしました。 また、四国縦貫自動車道につきましては、徳島自動車道の四車線化の実現に向けて、引き続き努力を重ねてまいります。 次に、地域高規格道路・阿南安芸自動車道の整備につきましては、日和佐トンネル(仮称)の一日も早い完成に向け、また桑野道路及び福井道路の整備区間への指定に向け、関係機関とともに積極的に取り組んでまいります。 次に、徳島市内の渋滞対策として、徳島東環状線につきましては、平成十四年度中に末広大橋北詰めから吉野川南岸堤防までの側道を暫定供用するほか、東環状大橋(仮称)の着工を図ってまいります。 また、徳島市と藍住町を結ぶ徳島西環状線につきましては、国の補助事業として新規事業着手が認められたところであり、今後ともこれら環状道路の早期整備に努めてまいります。 また、鉄道高架事業につきましては、これまでの徳島駅周辺に加え、二軒屋駅を含む区間の連続立体交差事業の調査に、新年度から新たに着手するとともに、事業化の前提となる徳島市のまちづくりに対しましても、調査費の県費補助を行うなど、積極的に支援してまいりたいと考えております。 次に、マリンピア沖洲第二期事業についてであります。 この事業の実施に当たりましては、自然環境の保全と調和を図ることが極めて重要であるとの認識から、法に準拠した環境影響評価手続を進めてまいりましたが、先月二十三日に環境影響評価書の縦覧を終えたところであります。 今後は、早期に公有水面埋立免許の出願ができるよう関係者との調整を鋭意進め、県民の皆様方の御理解、御協力をいただきながら、四国横断自動車道の南伸のためにも、一日も早く事業に着手できるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、徳島空港拡張及び空港周辺整備につきましては、鋭意工事の進捗に努めており、工事中の環境監視に万全を期しながら、引き続き計画的な事業の推進を図ってまいります。 次に、今回提出しております議案の主なものについて御説明いたします。 まず、平成十四年度予算案につきましては、一般会計の予算額は五千二百七十六億六千三百万円となり、平成十三年度当初予算に対し、五・二%の減となっております。 次に、この財源の主なものとしては、  県   税  七百三十二億円  地方交付税  一千六百十六億円  国庫支出金  一千一億六千六百八十五万二千円  県   債  七百三十五億五千四百万円となっております。 特別会計につきましては、十七会計で予算総額一千六百五十一億三千二百六万一千円となっております。 企業会計につきましては、病院事業会計ほか四会計の予算を提出しております。 次に、平成十三年度補正予算案につきましては、国の補正予算に呼応して、土木及び農林水産関係の公共事業を初め、社会福祉施設や情報通信基盤の整備のほか、流域下水道事業特別会計の補正と合わせて二百三十億一千六百二十四万三千円を追加計上するものであります。 これらに要する財源といたしましては、地方交付税、県債等で措置することといたしております。 予算以外の提出案件といたしましては、条例案三十三件、その他の案件二件であります。 そのうち、主なものについて御説明申し上げます。 第二十四号議案は、社会経済情勢及び職員の職務内容の変化の状況にかんがみ、特殊勤務手当について再編する必要があり、条例の全部改正を行うものであります。 第三十号議案は、二十一世紀の県勢発展の基盤となる施設の整備等に要する経費に充てるため、徳島県二十一世紀創造基金を設置する必要があり、条例を制定するものであります。 第五十一号議案は、最近における社会経済情勢等にかんがみ、奨学金制度の充実を図るため、高校生等を奨学金の貸与の対象とする等の必要があり、条例の全部改正を行うものであります。 第五十五号議案は、警察法施行令の一部が改正され、地方警察職員たる警察官の都道府県警察ごとの定員の基準が改められることに伴い、本県警察官の定員を改める必要があり、条例の一部改正を行うものであります。 第五十八号議案は、県営電気事業に係る日野谷発電所等の発生電力の売電料金等について議決を経るものであります。 以上、概略御説明申し上げましたが、詳細につきましては、お手元の説明書等を御参照願うこととし、また御審議を通じまして御説明申し上げたいと存じます。 十分御審議くださいまして、原案どおり御賛同賜りますようお願い申し上げます。 なお、本日一部マスコミ報道において、業際都市開発研究所取締役・尾崎被告から私の側近に対し、昨年八月に三百万円が手渡された疑いがあるとの報道がなされたところであります。 もとより私自身には身に覚えのないことでありますが、私の政治活動に疑念を抱かせる報道であり、事実関係についてできる範囲で調べてみたいと考えているところであります。 以上でございます。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) この際、議事の都合により「議案第五十八号・県営電気事業売電料金等についてより第六十号に至る計三件」を先議いたします。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(四宮肇君) 質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 以上の三件は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と言う者あり) ○議長(四宮肇君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(四宮肇君) 討論なしと認めます。 これより採決に入ります。 まず、「議案第五十九号・平成十三年度徳島一般会計補正予算(第三号)及び第六十号の計二件」を起立により、採決いたします。 以上の二件は、これを原案のとおり決することに御賛成の方は、御起立を願います。   (賛成者起立) ○議長(四宮肇君) 起立多数であります。 よって、以上の二件は、原案のとおり可決されました。 次に、「議案第五十八号・県営電気事業売電料金等について」を起立により、採決いたします。 本件は、これを原案のとおり決することに御賛成の方は、御起立を願います。   (賛成者起立) ○議長(四宮肇君) 起立全員であります。 よって、本件は、原案のとおり可決されました。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) この際、議事の都合により、休憩いたします。      午前十一時五十五分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後四時十三分開議      出席議員計四十一名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     古  田  美 知 代 君     十  番     山  田     豊 君     十一 番     森  本  尚  樹 君     十二 番     岡  本  富  治 君     十三 番     藤  田     豊 君     十四 番     谷     善  雄 君     十五 番     庄  野  昌  彦 君     十六 番     橋  本  弘  房 君     十七 番     冨  浦  良  治 君     十八 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十九 番     長  池  武 一 郎 君     二十 番     大  西  章  英 君     二十一番     長  尾  哲  見 君     二十二番     樫  本     孝 君     二十三番     来  代  正  文 君     二十四番     竹  内  資  浩 君     二十五番     福  山     守 君     二十六番     西  沢  貴  朗 君     二十七番     吉  田  忠  志 君     二十八番     北  島  勝  也 君     二十九番     杉  本  直  樹 君     三十 番     佐  藤  圭  甫 君     三十一番     児  島     勝 君     三十二番     川 真 田  哲  哉 君     三十三番     遠  藤  一  美 君     三十四番     柴  田  嘉  之 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 本日の会議時間を延長いたします。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) この際、申し上げます。 藤田豊君、榊武夫君、山田豊君、長尾哲見君、久次米圭一郎君及び長池武一郎君から業際研に関する問題について緊急質問をいたしたい旨の申し出があります。 お諮りいたします。 本件は、これに同意の上、日程に追加し、直ちに発言を許可いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と言う者あり) ○議長(四宮肇君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 この際、申し上げます。 本日の緊急質問について、登壇回数は二回、発言時間は答弁を含め二十分以内といたします。また、質問の内容につきましては、同趣旨の質問は控えていただきますよう御協力のほどお願い申し上げます。 順次、発言を許可いたします。 十三番・藤田豊君。   (藤田議員登壇) ◆十三番(藤田豊君) 私は、自由民主党・県民会議、そして交友会を代表いたしまして緊急質問をさせていただきます。 本日の新聞報道によりますと、「徳島県知事側に三百万円」との見出しで、業際都市開発研究所取締役・尾崎光郎被告らが徳島県の圓藤知事側に三百万円を提供した疑いがあるとの関係者の話として報道され、先ほどの知事からも、身に覚えのない話、疑念を抱かせる報道であり、私としても事実を調査する旨の表明がなされたところであります。 私も、新聞報道にあるようなことはあってはならないし、そのようなことがないように知事が十分に努力されてきたことはよく理解しておりますが、本県の公共工事の受注に対し、また知事に向けられた疑惑でありますので、知事に質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、先ほどの本会議での所信の中にも述べられておりましたが、再度、今回の新聞報道に対する知事の基本的立場、感想をお伺いいたしたいと思います。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 今回の新聞報道に関する基本的な感想という御質問でございますが、公正かつ清潔な政治姿勢を私の信条としておりまして、今回の報道には、ただただ驚くばかりでございまして、指摘されたような事実はないと確信をいたしておりますが、なお、できる範囲で事実関係を調べてみたいと、このように思います。 報道を読まれた県民の皆様の心情に思いをいたすとき、非常に無念な思いでいっぱいであります。   (藤田議員登壇) ◆十三番(藤田豊君) 知事の基本的なお考えは理解いたしました。知事自身に身に覚えのないことであるとのことでありますが、全国紙で、三百万円は尾崎被告らが地元の建設会社から受け取った一千万円の一部と見られ、圓藤知事の側近に手渡していたとの報道。そしてきょうの夕刊にも、また新しく圓藤知事へ一千万円が渡されたのかなと、見出しを読みましたら新しい疑念も出たのかな、よく読みますと同じ意味の報道でありますが、びっくりするような報道も、受け取り方によればできるような非常に混迷した報道がなされておるわけでございます。 そういう経過の中で、その内容について数点、具体的に質問をさせていただきます。 まず、報道されている三百万円は受け取ったのかどうかお答えをいただきたい。 そして、報道の趣旨にのっとりますと、尾崎被告とはどのような知り合いなのか、そして、何回ぐらい会ったことがあるのかも記憶の中でお答えをいただきたい。 また、尾崎被告から公共工事等について働きかけはあったのかなかったのか、お答えをいただきたい。 そして、報道にある側近については思い当たる節があるのか、この件についてもお伺いをいたします。 そして最後に、知事は答弁の中で「調査する」とのことでありますが、いつまでに調査をするのか。そして、調査結果については県民の前に事実関係を明らかにすべきと思いますが、知事の御答弁をお願い申し上げます。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 報道されている三百万円は受け取ったのかということでございますが、私自身に関してはそのようなことは一切ございません。また、私の周りの者といいますかそういった者につきましても、ないと確信をいたしております。それについては、先ほども議員御指摘のとおり、十分調査をするようにというようなお話でございましたので、調査をして明らかにしたいと、こう思います。 それから、尾崎被告とはどのような知り合いなのか、また何回ぐらい会ったのかというようなことでございますが、これはこの議会で初めてだと思いますけれども、私が運輸省に勤めておりました当時、昭和五十六年ごろだったと思いますが、鹿野道彦代議士が政務次官として運輸省に来られたわけでございます。その秘書ということで尾崎氏がこの役所の政務次官付の机に座られたわけでございます。私は当時、大臣官房の文書課の総括補佐官というようなポストにあったわけでございますけれども、文書課といってもなかなか皆さんわかりづらいかもわかりませんけども、秘書課という役割も担っているわけでございます。そういうことで、政務次官にいろんな案件を上げるときに必ず尾崎さんを通して上げるということになるわけで、私がどちらかというと役所側の仲介役といいますか、いろんな業務の案件を上げるときの、私を通して、尾崎秘書を通して鹿野政務次官に上げると、こういうことになっておったわけでございます。 そういうことでございますから、私と尾崎氏は昭和五十六年当時から随分おつき合いがあったということでございますし、鹿野先生はその後、運輸委員長さんでありますとか、あるいは交通部会長さんでありますとか、そういうような要職におつきになられた。いろんな事案について、いろいろと御意見をお伺いするというようなこともございました。そういうときに私がよく仲介役をしたということはございます。もちろん、そのときに尾崎さんとお会いするということに、結果としてなるわけでございます。そういうことで私が申し上げたのは、業務を通じて知り合った仲間であるということを御理解いただきたいと思います。 それから、もちろんそういうことでございましたから、鹿野道彦先生も含めてお酒を一杯飲むこともございましたし、それからゴルフをするということもあったと思います。それはみんなの仲間と一緒にそういうことがあったということでございます。 それから、もちろん知事になってから尾崎さんと会うという機会は極めて少ないわけでございますけれども、昔の仲間といいますか友人でございますので、元気にしとるかというような格好でこれまで、そうですね、はっきりは一々思い出せませんけど、数回程度はお会いしたことがあると思います。それは同僚といいますか、当時の仲間の昇進祝いだとか、あるいは転勤の祝いだとかいろんなことだとか、それからそういう場合に大勢の仲間と一緒に、あるいは国会のほかの先生も御一緒にということも多かったと思います。そういう格好でお会いしたことがあると、昼食とかそういうときもお会いしたこともあります。だから、全部で数回程度じゃないかなと、こう思っております。 それから、尾崎被告から公共事業等について働きかけがあったのかということについては、私自身、一切、尾崎さんから公共工事について依頼を受けたことはございません。 それから、報道にある側近について思い当たる節はないのかというような御質問でございますけれども、側近ということがよくわかりませんけれども、私の周りにいるいろんな立場の方じゃないかなと思いますけれども、そういう方々について、報道されているようなことは一切ないというふうに私は確信しております。 それから、調査するということであるがいつまでに調査をするつもりなのか、調査結果について県民の前に事実関係を明らかにすべきだということにつきましては、御指摘のとおり、可能な限り速やかにいろんな方々から情報収集をしたいということでございます。そして、何らかの形で県民の前に公表をしたいと、このように思っております。 ○議長(四宮肇君) 四十三番・榊武夫君。   (榊議員登壇) ◆四十三番(榊武夫君) 私がこの質問をする前に一言申し上げたいと思うわけでございますけれども、県民すべてがこの問題については大きな関心を持っておるし、また驚いたということでございます。 そして私は、この問題は昨年からいろいろと取りざたをうわさとしてされておりました。そういうことで、私たちの会派の中でもいろいろ議論をする中で、先般の事前委員会の中で県の幹部の方々に聞けるところで質問をいたしました。しかしまあ、かかわりがないということでございましたので、そういう面で安心もしておりましたところが、このような新聞報道があったということで非常にびっくりしたわけでございますし、この件は本当に県民が事実はどうであろうかということで非常に関心を持っておると思いますので、今、知事さんも自民党の藤田議員にお答えをされましたけれども、そういう形の中で私もダブる問題については除いて聞いていきたいと思うわけでございます。 一点目の尾崎さんとの個人的なつがりというものは、今言われましたけれども、尾崎対圓藤という個人的なつながりはなかったのか、その点だけを一つつけ加えてお聞きをしたいと思います。 それからもう一点は、これは公共事業の問題についてでありますけれども、特に県民の間でうわさされておりましたのは、書道美術館の入札の経過の問題であります。 まず、この入札問題につきましては、御存じのように一番の、三井建設及びそのJVが一番札で落札をしておったけれども、それが保証金が不足をしておったということで失格となった。そして、その次の二番札でありました熊谷組とそのJVが落としたと。非常に公共事業の大手のゼネコンのそういう大きな会社が余りにも初歩的なミスでそういう失格になったと、こんなようなことがうわさされました。果たして、これらについてやはり尾崎さんの何らかの関与があったんでないか。こんなようなことも県民の中でうわさをされております。そして、特にNHKが取り上げられました報道の中でも言われておりましたけれども、徳島県の文化施設、こういうようなことで言われておりましたけれども、これらについて知事の知り得る範囲での御答弁をお聞きしたいと思います。 それからもう一点は、先ほど来も言われておりましたけれども、その側近の中にはということでお答えがありましたけれども、しかし聞くところによりますと、知事さんの後援会の幹部が昨年の年末ですか、選挙が終わってから交代をされたようでありますけど、それについてもこれらの問題が関連しているんでないかやいううわさも出ておりますので、この点についてお答えを願いたいと思います。 それからもう一点は、市場西村建設に東京地検の特捜部が入りましたけれども、この会社と知事はどんなような関係があるのか、また交際があるのかどうか。それから、そこから後援会に対して献金等はもらったことがあるのかないのか、ここらをお伺いしたいと思います。 それともう一点は、ちょっとこれの答弁についてでありますけれども、調べてできる限り、どういう形でいつごろ発表するかということがございませんようでしたけれども、これも具体的な知事の御答弁をいただいて、私の質問にしたいと思います。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) まず、私と尾崎氏との関係について再度御質問があった件でございますけれども、先ほどもるる御説明申し上げましたように、もともとのきっかけが業務上といいますか仕事の上での知り合いであったということでございます。もちろん仕事の延長線上として席を一緒にしたとか、ゴルフも一緒にしたとかということを否定するものじゃございませんし、これは大勢の仲間と一緒にそういうことをしたわけでございます。ただ、それ以上の個人的な関係というものは一切ございません。 それから、二番の文学書道館について落札業者が三井建設から熊谷組にかわったが、尾崎氏の関与があったのかというようなことでございますけれども、私は一切そういうことは知る立場にありませんし、これは県土整備部長からお答えをさせていただきたいと思います。 それから、知事後援会幹部の交代についてでございますけれども、松本所長に私からぜひひとつ所長になってほしいということで懇請をしてなってもらった経緯がございますけれども、所長というのは結構くたびれるポストでございますんで、次の選挙までということならというようなことで松本さんの方からそういうことが話がありまして、それなら次の選挙までということで最初からそういう約束であったと、松本さん側のそういう気持ちをしんしゃくしたということで、年末であったと思いますけれども、年末に交代をするということにいたしたわけでございます。 それから、私と西村建設との関係ということでございますけれども、私は全くこれは関係ございません。もちろん、会社の名前とかそういうのは聞いたことはないと言ったらうそになりますけれども、恐らく会社の名前は聞いたことはありますけれども、その市場西村建設の方とお会いしたこともなければ、そういうことは一切ございません。 それから、後援会に献金があったのかというようなことでございますけれども、市場西村建設株式会社からはそういう献金があったということはないというふうに聞いております。そのように思います。 また、その事実関係の調査をいつまでに行い、どのように報告するのかという御質問についてでございますが、これは先ほども御答弁したとおりでございまして、可能な限り速やかにとしか今の時点では申し上げようがないということを御理解いただきたいと思います。 また、いろんな方々から情報収集に努めまして、県民の前に公表したいと、こういうことでございますので、どうか御理解を賜りたいと思います。   (上総県土整備部長登壇) ◎県土整備部長(上総周平君) 文学書道館について落札業者が三井建設から熊谷組にかわったが、尾崎氏の関与があったのかという御質問でございますが、今、御質問の入札は平成十二年六月に実施されております。私どもの入札執行に当たりましては、入札保証金、入札書、工事費の内訳といったものを入札の際に提出していただくというふうに決めておるところでございますが、先ほどお話のありました三井建設ほかの共同企業体につきましては、このうち入札保証金について規定の額に達しなかったということで、入札そのものが無効となってございます。したがいまして、落札業者がかわったということではございませんでして、無効でございます。一番入札額の小さかった、予定価格の中で一番小さかった熊谷組、島谷建設、赤松土建で構成されております共同企業体と契約したものでございます。 以上でございます。   (榊議員登壇) ◆四十三番(榊武夫君) 今、県土整備部長から文学書道館ですか、についての経緯をお伺いをしたわけでございますけれども、先ほど藤田議員から公共工事の関係については質問されて、もうないということでございますので、これ以上はお聞きいたしませんけれども、実際問題として、そのようなことが通常、本当に大手のゼネコンの中であり得るんだろうかという、我々本当に不思議な感じを受けたわけでございます。そういう面から見て、何らかの本当に関与があったんじゃないかと、さすがにそんなことが言われておったけれどもということを感じたわけでございまして、これは県民の方ほとんどの思いであろうと思います。そういうことでございますので知事におかれましては、今後、本当にこれの問題について明らかにする中で、今後毅然とした態度で県政の運営にかかわっていただきたいということを要望して私の質問を終わります。 ○議長(四宮肇君) 十番・山田豊君。   (山田議員登壇) ◆十番(山田豊君) 私は日本共産党を代表して、きょう新聞報道されました圓藤知事側に三百万円の受注工作資金が渡っていたという疑惑について緊急質問を行います。 読売新聞では、けさ一面で大々的に報道され、私のもとへも県民の皆さんから、知事は県民にきちっと説明する義務があるという声が届いております。 また、今国会でも今、鈴木宗男議員の疑惑、外務省の体質、小泉首相の責任など、金と政治にかかわる問題が大きく問われているさなかでの今回の報道です。 そこで、私は県民の目線に立って知事に質問をいたします。 まず第一に、新聞では関係者の話によると、尾崎被告が徳島県に赴き、知事選の前の八月に茨城県を舞台にした不正入札・汚職事件で起訴された業際都市開発研究所取締役の尾崎光郎被告らが徳島県に赴き、圓藤知事の側近に現金で三百万円を手渡したという報道がされております。県民にとっては大変な驚きと怒りの声が巻き起こっております。 知事は身に覚えがない。事実関係についてはこれからできるだけ調べてみたいと人ごとのように知事説明で、また今の答弁で述べられました。しかし、これでは県民の皆さんが到底納得しません。あなたはこれから事実関係をできるだけ調べるというふうに答弁しておりますけれども、この問題が起こったのは今から数カ月前、マスコミでもたびたび報道されているわけです。あなた自身もマスコミからインタビューを受けられたことがあるでしょう。平岡議員さんの県議会葬の終わった後、あなたが公用車に乗ろうとしたときにマスコミの皆さんがインタビューを求められるあなたの姿勢を多くの県会議員等が見ています。今まであなたの周辺の人たちに事実関係を調査していないのか。これからの問題でないです。この問題が起こったのは、既に数カ月たっている。インタビューも受けているということなら、今まで当然事実関係を把握する。それをしてないということは全く考えられないことです。もし、事情を聞いてると、少なくとも事情は聞いてると思いますよ。聞いてるというなら、いつどこで何を聞いたのか県民の前に明確な答弁をしていただきたい。これが第一点です。 第二点に、先日二月十四日、東京地検特捜部が市場西村建設を強制捜査いたしました。 尾崎被告はさまざまな自治体での受注工作をつづった備忘録に、圓藤知事周辺とのやりとりなどの一部を記載していたと、こういう報道がされていますけれども、知事及びあなたの周辺の人たちの中で東京地検特捜部から事情聴取をされた事実がありますか。あったなら具体的に答弁をいただきたい。答弁をいただきまして、再問を行います。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 今回の疑惑報道について知事が何をこれまで調査してきたかというようなお話かと思いますが、これは御理解いただきたいと思いますが、私自身、捜査機関ではございません。それでありますから限界はあると思いますけれども、できる範囲でいろんな方から情報収集をしてみたいと、このように思っているところでございます。 それから、事情聴取をされた事実はあるのかという御質問でしたか、これは私の知る範囲では事情聴取された方はいないと思います。   (山田議員登壇) ◆十番(山田豊君) 今、答弁をいただきました。 全面否定するだけでは、本当に疑惑はますます募ると思うんですよ。私は、今までにあなたはこれだけのインタビュー等々を受けながら、調べるのはこれからの問題という答弁をしてます。まさに人ごとの答弁ですよ、これ。当然、後援会を含めた関係者、いわゆる側近と言われるメンバーに普通なら意見を聞く、聞いたと、これは当たり前のことですよ。それを聞いてなかったらまさに人ごと、ないしは事実があったかもしれません。だから知事、あなたは答弁避けましたけれども、今までにこの問題について、どういう人たちに何を聞いたのか、事情聴取をしたのか。もちろん捜査機関でないというのはわかってますよ。しかし、あなたにかけられた嫌疑だ、あなたの側近にかけられた嫌疑だということは既に明らかになってるわけです。そういうことからすれば、当然今まで知事の方からいろんな関係者に話を聞く、事情を聞く、当たり前のことじゃないですか。そこまで否定をしてしまうと県民の皆さんからこれは何か隠しとん違うかなというふうに思われますよ。これをもう一度はっきりと答弁してください。全く今までしてなかったらしてないでいいですよ、知事。してないという答弁したらみんな怒りますよ、そんなことは。 次に移ります。 あなたは読売新聞では、尾崎被告に一、二回会ったと述べております。徳島新聞では四、五回会ったと、きょうは答弁では数回会ったと、こういうふうにそれぞれ変わってますね、会ったあれが。面識もあると述べてます。どちらが事実かとはっきりさしてほしい。これだけの質問が集中しているわけですから明快に答弁いただきたい。 その中で、最も直近であなたが尾崎被告と会ったのは、いつ、どこで、だれがいて、あなたの秘書等々も立ち会っていたのかどうか、その辺についてお伺いをいたします。 次に、強制捜査を受けた市場西村建設、あなたは知ってるかと今まで質問が出ました。知らないというふうに言われましたけれども、この市場西村建設は、あなたの後援会のメンバーではないんですか。これについて後援会のメンバーなら後援会のメンバー、違うなら違うとはっきりと答弁をいただきたいと思います。 三つ目に、空港整備、下水道など、本県では大規模なプロジェクトが計画されています。これらの事業について、きょうの読売新聞の報道でも、業際関係者あるいは業者等々から働きがあったのかというふうなことも書かれてます。この点について、業際等々からの、また業者からの働きかけが知事等々にあったのか、それについてお伺いします。 最後になりますけれども、この一連の疑惑は、先ほど言ったように鈴木宗男議員の疑惑問題ともオーバーラップしてきてます。それだけに県民の皆さんにはっきりと知事が明快な答弁をすること、これが求められています。知事はこの問題について知り得たことをこの県議会と県民の前にはっきりと言う。さっき冒頭で言った事実関係の調査について今まで一切してませんというふうな答弁では、県民の皆さんの理解が得られない。知事が明快な答弁をぜひともして、真相究明、あなたにかけられた疑惑なんですから明確にする。 同時に、今は当然否定されてます。これが事実なら知事自身としての責任をとると、こういう問題だと思います、これが事実なら。こういう点も含めて知事の御見解をいただき、またこれらの問題は一般質問等々でもしていきたいという立場を表明して、私の質問を終わります。   〔阿川議員退席、出席議員計四十名となる〕   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) これまでに調査をしたことはないのかと、こういうような御質問についてでございますけれども、私自身、全く潔癖でございます。ですから、このことについては自信がございます。さらに、いろんな方々についてそういうようなことを言われているんだがというようなお話はしたことはありますけれども、そういったことについては個人のこれは名誉にかかわる問題でございますから、一々こういう段階で彼がこう言ってた、あの人はこう言ってたというようなことを明らかにするものではないだろうと、私はそう思っております。 それから、先ほど尾崎氏と会った回数について、この言い方が変わっているじゃないかと、こういう御指摘でございますけれども、これは記者の方とかいろんな尋ねられる方々の質問の仕方が違うからそうなるわけで、東京でどれぐらい会ったかというようなお話と、徳島ではどれぐらい会ったことがあるのかというようなお話に分離をして聞かれたわけですね。ですから、私は、東京では三、四回ぐらいかなというように、実際そうでございますけれども、そう記憶しておりますけれども、そのようにお答えしております。 それから、徳島では私の記憶では二回程度じゃないかなと思っております。それから、それは聞き方によって変わってくるわけで、私が何かごまかしているわけでも何でもないということは御理解をいただきたい。 それから、一番直近に会ったのはいつごろかというようなお話でございますけれども、これは私の記憶をたどって申し上げますと、東京の仲間の昇進祝いに大勢の人と一緒に会ったというのが恐らく一年半ぐらい前ではなかったかなと思います。だから、そのときは大勢の方が御一緒でございました。 それから、市場西村建設を知ってるかというか、後援会のメンバーではないのかというような御指摘でございますけれども、会社については少なくともこれは入っていないということを先ほど確認しております。 それから、個人としてどうこうというようなことについては、これは二千数百人名前がございますから、だからどの方がどうだというふうに判別を一つ一つしなきゃいけません。ですから、それについてはよく調べないとお答えできないということでございます。 それから、あと空港整備などの大規模プロジェクトがひしめいておるけれども、こういった事業で業際研を含めていろんな事業者から働きかけがあったのかという御質問でございますが、私はこのような働きかけを受けたことは一切ございません。 それから、責任云々の問題でございますが、先ほどもお話を申しましたとおり、事実関係についてはできるだけ大勢の人から事情を聞いてみたいと、事実関係を調査をしたいということを申しておるわけでございます。情報収集したいということを申しておるわけでございます。そういうことをしてからでないと、今、責任云々の問題にはならないんじゃないかなと思っております。 以上でございます。 ○議長(四宮肇君) 二十一番・長尾哲見君。   〔阿川議員出席、出席議員計四十一名となる〕   (長尾議員登壇) ◆二十一番(長尾哲見君) 公明党県議団を代表いたしまして、今回の件に関する緊急質問をさせていただきたいと思います。 大変今回のことにつきましては、私ども公明党県議団といたしまして、昨年の知事選挙で党としても御推薦もし応援をさせていただいた、そういう関係からいたしますと、今回のことは大変遺憾なことと感じております。 先ほど来の質問の中で、今回のことについて、知事御自身は非常に無念であるという思いを述べられました。この思いは、ある意味では私どもも同じ思いでございます。さらには、私はいわゆる知事を推薦し応援をしたそういう方々のお気持ちになると、知事御自身無念というお気持ちはわかるとしても、応援をした多くの支持者皆さんに対して、これは側近というのが事実かどうか、これは今後いろんな調査がなされていくと思いますけれども、そういういわば疑念を持たれる、疑義を持たれることというのは大変遺憾なことだと思いますので、知事自身こうして応援していただいた方に対しての思いはどういうものか、それをお聞かせをいただきたいと、このように思うところであります。 それからもう一点は、今回この政治家に対する献金の問題というのは大変重要な問題でございます。国においてもあっせん利得処罰法であるとか、そういう政治、金に関係することについて、今、多くの県民が関心を持っているところでありまして、知事自身、後援会の幹部とか側近という方が新聞で言われておるところでありますが、知事自身、御自分の後援会、幾つかあると思うんですが、そういう後援会も含めて知事に対する献金の管理というんでしょうか、御自分で、大変貴重なお金を献金をいただくわけでありますが、知事御自身はそういったことに今まですべて目を通してこられてきたのかどうか、これをお聞きをしたいと思います。 またもう一点は、秘書がとか側近がとかいろんな言い方がなされているわけですけれども、なかなか自分自身がそうでなくても秘書とか後援会の方々、いわゆる側という方というんでしょうか、そういう方の管理責任、指導していく、その辺を今後こうした疑惑、疑義を持たれないためにも知事御自身はどういうふうになされようと思われているのか、それをお聞きをしたいと思います。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 今回の新聞報道に対する基本的な感想というのは、先ほど申し上げましたとおり、公正かつ清潔な政治姿勢を私の信条としておりました。そういうことで、今回の報道にはただただ驚くばかりでございまして、指摘されたような事実はないと確信しておりますけれども、できるだけ事実関係を調査をしたいということを申し上げたわけでございます。 そして、報道を読まれた県民の皆さんの心情に思いをいたしたとき、非常に無念な思いでいっぱいでございます。そして、長尾議員御指摘のように、私に対する多くの支持者に対して一刻も早くこの疑念を晴らしたいと、そういう思いでいっぱいでございます。 それから、私に対する献金の管理というようなことについてでございますが、だれがどれだけの政治資金を提供していただいとるかというような細かいことについて、正直言いまして、私も十分目を通してきたかと言われれば、目を通してこなかった面もあると思います。そうでありますが、常日ごろ後援会の事務所の職員に対しましては、政治活動に要する経費とか選挙費用については、公明正大に明朗にしなきゃいけないということを常日ごろ指示をしておるところでございます。 それからまた後援会の会員の皆さんに対する指導といいますか、そういったことについて、何分、後援会の会員の方々というのはいろんな方がおられます。何千人という方がおられるわけでございますんで、一人一人についてそういう指導するというようなことはなかなか難しいわけでありますけれども、私の政治信条、清潔で公正な県政をやっていくんだというようなことを常日ごろ御理解をいただいているつもりでございます。また、これからもそのようにしていきたいと、このように考えております。   (長尾議員登壇) ◆二十一番(長尾哲見君) ただいま知事の方から答弁がございました。 申し上げたように、本当に、応援した方々の気持ちを察すると本当に申しわけないという思いは、やはり御自分は一切ないということは私も信じたいわけでありますが、そういう応援した方に対して、そういういわば余分なと申しますか、そういうことをかけたということについては、ぜひ大いに反省をしていただきたいなと、このように思うところでございます。 また後援会の関係も含めて、ぜひ今回のことを機にそういう疑義が持たれないように、やはり管理する責任は知事に政治家としてあるわけでありますので、今後さらに厳正にそういった金の問題については、県民の皆さんからそういう知事の信条である公正・清潔ということを証明できるように、また信頼回復できるように、今後みずからその疑惑を解明する努力を要請をして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(四宮肇君) 十八番・久次米圭一郎君。   (久次米議員登壇) ◆十八番(久次米圭一郎君) 私からもこの緊急質問という機会に何点かお伺いをいたします。 私は、県会議員に当選したのが、知事選挙に伴う補欠選挙のときでありますので、かれこれ八年ぐらい知事とおつき合いをしております。それだけに、知事の人となりというのはおおよそ存じ上げておるつもりであります。そして、報道を読むにつけて、またいろいろお話を聞くにつけて、行政のトップである者というのは、これは油断ができないなと、自分がしゃんとせないかんなと、落とし穴があるかもわからんなというようなことを感じました。私がこれからお聞きすることについて、正確な御答弁を要望いたします。 まず、けさの読売新聞の報道がこの問題の端緒であります。読売の記者からインタビューを受けて、それに答えられておるわけでありますので、この読売の記事はおおよそ知事の言葉そのものであろうという前提のもとにお聞きをいたします。 まず、この業際研の尾崎何がしなる人物と二、三年前だったか、東京の赤坂のそば屋さんで昼飯どきに一杯やりながら会って話ししたと、そして、その席には国会議員もたしか同席しておったと、こういう記事がございます。この会合、もう表にはっきり出てるわけですから、知事はこの会合の案内、連絡、ここで尾崎と会うから、あるいは尾崎さんが会いたいと言よるからとか、尾崎さん本人から連絡を受けられましたか。この会合の連絡だれだったんですか。多分覚えとると思います。それと、この会合に出席しておった人はだれですか。やはりプライバシーという時期はもう過ぎとると思いますのでね。一対一では会ってないんだと、証人もおったんだと、こういうように思いますので、その人の名前もおっしゃっていただいたらと思います。 国会議員というのは複数ですか、一人ですか。このことについてもお聞きをいたします。 それと、これまでのきょうのこの本会議での御答弁の中で、県内では二回会ったというお話をされております。この二回会った場所はどこですか。いつごろですか。どういう用件ですか。そして、この面会の要請はだれから来ましたか。 これまで知事の御答弁によれば、知事が三十前後のときから本省の官界でいろいろとお仕事をしてこられる中で、国会議員の秘書という人とは、いや応なしにつき合わざるを得んと、仕事の性格上そういうことがあったということは十分理解できるところであります。そして、若い時代ですから友達のようなおつき合いになるでしょうし、それは十分理解できるところなんですけれども、今までのきょうの御答弁では、昔の仲間の昇進祝いなんかの公の席で大勢の中で会ったというようなことが主なようですけれども、わざわざ徳島まで二回来られたということは、やはり知事の口から出たお言葉ですから、これは何の用件で来られたんかと、こういうような気もするわけです。知事室に表敬訪問に来られたんでしょうかね。そこらをお聞きをいたしたいと思います。 答弁によって再問さしていただきます。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 東京に出張したときに、赤坂のそば屋さんで、何年前だったかちょっと自分もはっきり覚えていませんけれども、お会いしたということは、これは事実でございますが、そのとき国会議員の先生、それからここにおりますから言いますけども秘書課長も一緒でございました。 連絡はだれだったかということは、これは私はよくはわかりません。というのは、多分秘書課長も一緒に同席しとったわけですから、秘書課に、東京に一緒に来たときに飯でも食おうやという話ではなかったかなと推測いたします。 それから、出席した議員名につきましては、これはやはりその議員の了解をとらないで勝手に言うわけにまいりません。ですから、これはきょうのところは御容赦いただきたいと、このように思います。 それから、県内では二回程度ということを申し述べましたのは、これは尾崎氏が徳島の出身ではないけれども、徳島の学校を卒業しておられるということであります。そういうことで、その同窓会とでもいいましょうか同級生の方々を集めて、そして、これはいつごろかというのは私の記憶では最初の選挙、つまり平成五年の選挙のとき、私は徳島に知人が非常に少なかったわけです。それから平成九年の選挙のとき、この前に、それは何月だったかちょっと記憶はしておりませんけれども、そのころに同級生でも集めるからひとつ顔を出してくれというような依頼があったと思います。それは私に直接あったのか、秘書課にあったのか、あるいは事務所にあったのか、そこは定かではありません。しかし、いずれにしても自分も選挙を戦う身でございましたから、一人でも支援者をたくさん獲得したいという気持ちはございました。そういうことで出席をしたわけでございます。 場所は、はっきりとは覚えておりませんけども、どっか佐古だったかどっかあっちの方だったと思います、方向としては。どの場所ということはちょっと覚えてません。 以上でございます。   (久次米議員登壇) ◆十八番(久次米圭一郎君) 知事の御答弁で、我々聞かしていただいて、何かおぼろげながらわかったようなところもございます。 例えば今の御答弁の中で、城東高校の出身者を集めて選挙の前に会をしてくれるなどということは、選挙に出る者にとってはこれはありがたい話で、私もよくわかるわけであります。そういうことであれば別段問題はないだろうなと私も思います。ただ、念のために一対一で会ったことはありますか。電話でさしで話したことはありますか、これ一つお聞きしときます。 さらに、これが大事なところなんですけどね、こういう口きき業みたような人は自分は顔が広いんだと、だれも知っとる、だれも懇意だと、だれそれちゃんなんて言うんですよね。そうすると、その中の一人に圓藤知事が含まれておったことは否めん事実ですね。これまでの御答弁によっても、何というかオフィシャルな公的なつき合いはなかったと、知事としてのつき合いはなかったと、こういうふうにおっしゃられておりますので、公的なつき合いはなかったんだろうと思うんですが、私的な、昔なじみといったようなおつき合いの中で、相手からいえば、徳島の圓藤知事と自分とはツーツーだと、こう言っとったと思う、多分。これがまさに彼の本業ですから。それで口ききをして口きき料を取ったということだろうと思うんですね。 知事にちょっとお聞きするんですが、これまで官界を退かれて徳島県の知事になって、そしてそれまでとそれ以後とでは、知事として身を持するにさらにさらに厳正でなければならなかったはずだと思うんですよ。 知事は業際研の尾崎なる人物の正体、これはもう相当司直によって暴かれようとしとるわけですけども、こういう口きき業を専らしとるという正体知っとったんですか。知らなんだんでしょうね、多分。だから、今こういうことを報道されておると思うんです。知らなんだんだろうと思いますが、なお念のためにお聞きします。彼が代議士秘書をしておって、代議士秘書そのものもかれこれ十年前にやめたという報道がありますから、鹿野道彦代議士の秘書もやめた。そしてその後、業際研という会社でしょうけれども、そういうものを主宰してやっとる。経営しとる。普通はえたいの知れん人に会うときには警戒せないかんのです。行政のトップとして。これはだれしも考えないかんことです。そこに油断があったなという感想を持ちます。ですから、正体を知っておればこれはもっと気をつけとったはずだなと、仮に秘書がおっても赤坂の飲み屋で会うようなことはせんと思うんです。しかも、秘書もおごってもろとんでしょう。業者が何で一県の知事に、たとえ幾らだったんか知りませんけども、飲み代、飯代、秘書ぐるみでおごってあげる。これは下心がなかってやるはずがないですよ、これは。わかり切った話。それさえわからないほど、知事は世情に疎いんですかね。世間のことに疎いんですかね。そう言われるような気がするんですね。ですから、もう今後は二度とせんようにお願いしたい、こんなこと。そば屋でおごってもろうて秘書と一緒にお久しぶりっちゅうて。そしたらこれを相手は宣伝しますよ。この間も赤坂の何とかいうそば屋で会うて、久しぶりにやったんだと言われても何にもならんじゃないですか。そこらのつき合うべからざる相手とのりを越えてつき合ったという事実は否定できん。これね、政治責任や言よんでないんですよ。議会でこれだけの議論をするんだから、せなしょうがないから言うとんですよ、これ。 妙な話ですが、私も小さいところの首長をやりましたけど、人に絶対におごってもろうたことはない、飲み屋で。要らんこと言いましたけども、要するにこの人の本質を知っとったんかどうか。知らなんだとしたらうかつであったなというような感想でも聞かせていただいたらと思います。今の御答弁にお答えをいただきます。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 尾崎氏が鹿野道彦先生の秘書であるということは、私はもうずっと前から知っておりましたし、ずっとそうだろうというふうに信じておりました。いずれかの時点で秘書をやめられたということで、新しい会社を起こされたということでありますが、新しい会社を起こしたというようなことについて私が知っておりましたのは大分後になってからで、ずっと知っておりませんでした。 さらに、新しい会社の内容につきましても、どんな会社を起こしたんですかと言ったら、経営コンサルタントみたいなもんだというような話でございましたんで、何かいろんな建設業とかそういうことにかかわらず、いろんな業界のコンサルタントみたいなことをやってるのかなと、このように私は理解をいたしておりました。それがうかつでないかと、口きき業であるというようなことを知ってたら、もちろん私もつき合いませんでしたし、そのことについて非常にうかつじゃないかと御指摘を受けますれば、そのとおりだと思いまして、私も非常に反省をいたしておるところでございます。 今後二度としないようにというのは当然のことでございますが、油断することがないようにという御指摘も肝に銘じたいと、このように思っております。 ○議長(四宮肇君) 十九番・長池武一郎君。   (長池議員登壇) ◆十九番(長池武一郎君) 最後になりましたが、ガンバレ自由党、一人でおるにもかかわらず、緊急質問の場を与えていただきましたことを感謝申し上げ質問に入ります。 今まで多くの諸先輩がなされた質問とちょっと角度を変えまして、私流にいろいろお尋ねいたしたいと思います。 水清くして魚すまず。きれいごとばかりで選挙も政治もできないであろう。そのように世間では思われておるし、私もそう思っております。 私の二つ、三つの質問は、三百万円が尾崎氏から知事側に渡ったとか渡らないとかという問題だけでなくて、知事あなたの本質ですね、人間的な価値観の問題、人生観、つまり品性の高さをお尋ねしたいと、そのような思いから御質問をさせていただきます。 一番に、数年前、私は知事の御尊父とお茶の会かお花の会かだったと思うんですけども、私も柄にもなく出ておりましたら、横に知事の御尊父がおりまして、私は世間一般に、知事さん、あなたの息子さんの奥さんはよくできた人という評判ですよということで褒めましたら、御尊父さんが、いや、息子の嫁じゃなくて、息子が立派なんだと、どない立派なんですかと言ったら、報酬もらってきたら、まずわしのところへ持ってくるんだと、それから自分が受け取るというようなことでえらい褒めておりましたんで、これは普通我々もおやじがおりましたけども、報酬をおやじに見せたことないんですけども、これ知事がほんまにおやじさんに自分の報酬を一回でも持っていって渡したことがあるのかどうかお尋ねいたします。これは人間性の問題でございまして。 二番目に、去年の知事選挙の前に、松本後援会所長とお会いしましたんです。一対一で話したことでございますので、言う言わんといったらまたややこしくなるんですけども、私が聞いたことなんですけども、松本氏いわく、所長なんていうのは選挙のときに使う金を集めるのが大きな役割だと思うとんだけども、知事からくぎを刺されているのでそれもできない。わしの仕事はほとんどないんじゃわというようなことを聞きまして、本当に知事は松本所長に金を集めるようなことをするなというような指示を出したのかどうか、これお尋ねいたします。 その後、先ほどの質問の中でも、松本所長は更迭なった。石部さんという方もいなくなっている。こういった一連の関連が、やはりこの問題にひっかかるような感じが持っておられる方が随分議員さんの中にもおいでになると思うんです。そこらあたり松本所長がかわった理由は先ほどおっしゃったとおりかどうか。人事の一新においても同じようなことなのかどうかお尋ねいたします。 三点目に、私も県会は短いんですけども、市会からいよったら長いこと政治の畑におりまして、歴代の知事の時代と比べまして、最近、圓藤知事の時代になりましたら、私の感じでは、入札には口を出さない。また自分の代理としてそのような窓口をつくらないことが厳しく守られ、そのような印象が強うございまして、我々頼んで行ってもなかなかそういった問題は聞いてくれないというのが現状のようでございますが、という印象が強いんですけども、身辺を調べてみましょうと、知事の発言でございます。調べることは早急にということはございましたけども、これは本当に、知事これ疑惑というのは県民に対する、また県政の不信感につながっております。一日の疑惑は一日の県政の停滞につながるわけでありますから、早急にシロかクロかをはっきりさせることは、知事自身の責任にあると私は思います。そして、事実無根であれば名誉毀損で訴えるという可能性につきまして、またその時期も早急と申しますか、早いほどいいと思っております。この件につきましてお尋ねいたしまして、再問いたします。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) まず、私の報酬について、父親に渡したことがあるのかどうかという御質問だと思いますが、これはずっと私、知事になりましてから今日まで報酬は振り込みになっております。振り込みになっておりますのを、私の妻が一定の金額を引き出しまして、それを全部私の父親に渡すことにしております。その中から私と妻が一カ月分使う分としてこれだけということで自分たちは生活をしとるわけでございます。御理解をいただきたいと思います。 それから、選挙費用を集めるなというふうに事務所に言ってるのかということでございますけれども、どういうような言い方をしたかは定かでありませんけれども、先ほども申しましたように、政治活動でありますとか選挙活動に関する経費については、常々公明、公正に明朗であるようにというようなことを口を酸っぱくして指示をいたしております。もちろん、そういった選挙費用ということで集めるということはいけないということは常々申しております。 それから、松本所長がかわった理由は先ほども御説明しましたとおりでございまして、三期目の選挙までという当初の約束でございました。ですから、この後援会の会計年度というのは一月から変わるもんですから十二月に交代してもらったということでございますので、御理解をいただきたいと思います。それ以上の深いわけは一切ございません。 石部氏は、これは後援会の会員だと思いますけど、これはやめたかどうかは私は知りません。 それから、入札には口を出さないとか窓口をつくらないというのは、これはもう当然のことでございまして、これはもう皆さんお調べいただいたらわかりますけれども、そういう入札関係のいろんな情報については、県土整備部長決裁でございまして、一切我々のところには上がらないような仕組みにもともとなっております。それから、現在ではもう既に工事予定価格でございますか、予定価格というのか、あるいは設計価格というんですか、これは全部あらかじめ公表しております。ですから、口ききも何もそういうようなことは全く私はしたことは、もちろん断じてございませんし、そういうことができないような仕組みに県の仕組みとしてなってるわけでございます。これは私が知事になりましてからずっとそのようなことでございました。 それから、県政への不信感ということで県民の不信感を払拭するために一日も早くというのは御指摘のとおりでございまして、そういうふうに最善の努力をいたしたいというように思います。 それから、事実関係を調べてから名誉毀損云々の問題についてはどうするかということを考えたいと思います。   (長池議員登壇) ◆十九番(長池武一郎君) 一連の知事の答弁でございますけれども、常々私が心配しているのは、知事は非常に清廉潔白というような形での一枚岩であってもろいというもろさが今回如実にあらわれたというような感触を抱いております。そういう点で、これから知事の自分の体質を改善していかなきゃならんと思いますが、おやじさんに全部渡して、そこから生活費をもらってるなんていうのは並の人でできるもんじゃない。 これからいろんな疑惑解明について、いろんな思い、また御心配あると思いますけども、知事ももう官僚から政治家への脱皮の中で、すべて脱ぎ捨てて裸になって、県議会も県民も皆、血も涙もあるということを信じながら、圓藤寿穂を理解させるための最高のチャンスであるというぐらいの前向きな姿勢で取り組んでいただきたい。 そして最後に、ことわざじゃないですけども、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ということを心に刻みながら頑張っていただきたい。 以上でございます。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 以上をもって、緊急質問を終結いたします。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) お諮りいたします。 明二月二十六日、二月二十七日及び二月二十八日の三日間は、議案調査のため休会といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と言う者あり) ○議長(四宮肇君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 三月一日再開いたします。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 本日は、これをもって散会いたします。      午後五時三十一分散会   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━...